こないだ、ワタシごとのお話なんですが、甥っ子が成人式を迎えました。
幸い?ワタシと同じ名字の甥っ子だったので、
「何か使ってない印鑑はないかなあ~。」
と、タンス・デスクの中・押入れの中・隠し扉の裏の屋根裏部屋(→ようするに、天井のことです。)などを、
もう家中ひっくり返して探したんです。
「ない…一つも、ない…。」
そう。
恥ずかしながら昔のワタシは、いつもどこかにものを落としてしまうクセがあったのです。
それがなぜか「印鑑」だけは、今使っている「印鑑」をのぞいては、どこにも見当たらないのです…。
「おかしい…ワタシなら、1個くらいは、どこかに印鑑が置いてあってもおかしくないのに…。」
そして正午を迎えると、ワタシの赤い本棚を、太陽の日光が照らしました。
キラリ…ピカ・ピカ・ピカ・ピカ…。
赤い本棚の本の奥で、何かが、光っています。
「あれ、なんだろう…?」
赤い本棚から、図鑑やら・辞書やら・昔の大学入試用の赤本(→入試の問題集のことです。)やらを、
次から次へ、ポイ・ポイ・ポイ・ポイ・ポイ・ポイ・ポイ・ポイ!と、取り出していきます。
「…あった!」
そう、赤い本棚の奥でひかっていたのは、きらびやかな赤い琥珀が光り輝く銀行印の「印鑑」でした。
「そうか、これがあったか…。」
この銀行印は銀行員だった父方の祖父がワタシに贈ってくれた、大切な「印鑑」だったのです。
「よし、これを甥っ子にあげるとしよう。」
きらびやかな琥珀の銀行印は、甥っ子の銀行印として再び輝きを取り戻したのです。
銀行印の出番
プレゼントに贈る印鑑

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