印鑑を落とさないために

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ワタシは小さい頃、よく「印鑑」を落としてしまうクセがありました。
そんなずぼらなワタシを見かねて、母は「あんたの「印鑑」と「通帳」は、お母さんが預かっておくから、あんたはお勉強に集中しなさい。」と言われていたものでした。
ちょっぴり恥ずかしい…。

でも、いざ自分の手元から「印鑑」がなくなってしまうと、さみしく感じるものです。
そんなワタシも高校を卒業し、大学進学のために一人暮らしをすりことになりました。
ワタシが飛行機に乗る時に、母が「はい、これ。」
と言って、何かを取り出しました。
「何、これ?」
「あんたの「印鑑」よ。むこうに住民票を移すんだから、その時の手続きに「印鑑」が必要でしょ。」
「でも、何も、こんなところで渡さなくても…。」
「何言ってんの!こんな時だからこそ、渡すんでしょ。いいこと、ちゃんと首からかけていつも肌身離さず持ってるのよ!」

そういうとお母さんは、やけにずっしりと重量感のあるチェーンに「印鑑」をつないで、ワタシの首にそっと「印鑑」付きの首飾りアクセサリーをかけたのでした。

「はは、まいったなあ…。」
しかも印鑑を開くと、中には「住民登録と印鑑登録をする時にこの印鑑を登録して使いなさい。 母より」
というメモ用紙が入っていたのでした。
ワタシは何だか「印鑑」の首飾り風アクセサリーに、
「早く住民票の手続きと印鑑登録を済ませるように!」
と、せかされているような気がして、アパートの荷物整理が終わると、いそいそと住民登録と印鑑登録に役所へ向かったのでした。

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